February 29, 2012

Our Day Will Come




先週から何故だかこの歌が頭の中を毎日毎日ループし続けている。

電車に乗っていても、
街を歩いていても、
食器を洗っていても、
歯を磨いていても、
シャワーを浴びていても、
ベッドに入って夢の狭間に迷い込む瞬間も......

頭の中でひたすら流れ続けるこの曲に
何か意味があるのかな?
と、対訳なんかを調べてみたけれど、
シンプルなラヴ・ソングで、私には少しばかり照れる内容...。

ならば、その事をブログに書いてしまえば、
もしかすると、すっきりとフェードアウトしていくのかなと思い、
コンピューターに向かってキーボードを打っている。
最近、このブログも音楽ネタもなかったしね。


この曲を知ったのは60年代のR&Bグループ、Ruby & The Romantics。



Carpentersがカヴァーしていたのは知らなかった。
カレン・カーペンターの低めの声で歌うのもまたイイ。




*   *   *   *   *   *   *   *   *   *  


明日になれば3月という2月最後の日に雪が降った。
今冬はたくさん雪を見た。
山形で見た豪雪も、南仏で体験した寒波による雪も、家の前に降り積もった雪も、
雪をほとんど経験した事の無い私にとって、
全てが心に焼き付いたものだった。

降り積もっていく雪を家の中からみつめながら、
やっぱり「Our Day Will Come」が頭の中にループしていたので、
先日届いたばかりのエイミーのレコードに針を落としながら、
ずっとずっと雪を眺めていた2月29日だった。


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February 27, 2012

弥生、または夢見月 (ゆめみづき)の日程


三月。弥生。
陰暦の名称にもいろいろあって少し調べてみたら、
こんなにあった。


桜月 (さくらつき・さくらづき)
早花咲月 (さはなさづき)
染色月 (しめいろづき)
花津月 (はなつつき)
花見月 (はなみつき・はなみづき)
春惜月 (はるおしみづき)
雛月 (ひいなつき)
夢見月 (ゆめみづき)
嘉月 (かげつ)
季春 (きしゅん)
晩春 (くれのはる・ばんしゅん)
暮春 (ぼしゅん)

その中でも気に入ったのは「夢見月 (ゆめみづき)」。
私の普段の生活は、なにか現実感がいつも欠如していて、
どうもぼんやりとしている事が多い。
あまりにぼんやりしていると、人の話を聞いているようで聞いていない事もあったりと、
一緒にいる人にはとても失礼な行為にあたるのだけど、
私はそういう人なのです。ごめんなさい。
でも、ちゃんと話を聞いてる時も沢山あるんだよ。
ほんとだよ。


二月。如月。
DJをする事がなかった一ヶ月。いつの間にか終わってしまう。
フランスから帰ってきても、なんだかやっぱりぼんやりしていて、
気が付けば、四年に一度の閏年だって事も忘れかけていた。

そんなぼんやりとした日々にメリハリを付けるように!
という天からのメッセージなのか、
夢見月にはDJをさせて頂く機会をいっぱい与えて貰った。
お誘い頂いた皆さん、ありがとう。
心から感謝しています。こんなぼんやりした私を引っ張りだしてくれて。
ほんとにそう思ってるよ。




3/2 (fri) at 代官山AIR
DJ KYOKO NEW MIX CD "PAPERTRAIL OF NIGHTS" -Release Party!-



[MAIN]
DJs:
DJ KYOKO -3HOURS SPECIAL LONG SET-
80KIDZ
GALBITCH
m.y.k.

VJs:
yasudatakahiro (brix video syndicate)
TYMOTE

Photo:
MOTTY
Wataru Fukaya

[LOUNGE]
TA-1
NGTK
DJ ROSSO
GALLIANO
INARI+TEE

10PM | \3000(1D) w/f \2500(1D) AIR members \2500(1D) Girls \1500(1D)
http://www.air-tokyo.com/



3/9 (fri) at 名古屋JB's

JOHN LAWRENCE SULLIVAN Nagoya Openning Party

ADV. 1500YEN 1D, DOOR 2000YEN 1D

DJ:
 Yanagawa Arashi (JOHN LAWRENCE SULLIVAN)
GALLIANO (CANNABIS / LITTLEBIG)
Mayu (Sister Sister)
m.y.k. (fake plastic girl / Sister Sister)
FUMIHIKO

http://www.club-jbs.jp/



3/24 (sat) at 三宿WEB
Sister Sister

DJ:
m.y.k.
Mayu
Monkey Timers

start: 23:00
charge: 2000yen (1d)



3/30 (fri) at 松江
LAST GIGs (仮)Hydro Reaction final party

Guest DJ:
m.y.k. (fake plastic girl / Sister Sister)
DIET (club rocks / disco union)

LIVE:
GREE'N'PEACE

DJ:
DJ ヒロポン
CHORI




3/31 (sat) at 広島Bar Edge
DJ DIET presents ONE ON ONE

DJ:
m.y.k. (fake plastic girl / Sister Sister)
DJ DIET (Club Rocks / Disco Union)


どちら様も宜しくお願いします。


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February 16, 2012

新しいイメージ


新しいm.y.k.のイメージは、
なんともメンズ・ライクなものになった。
私の体型はまるで少年のよう。
薄っぺらい身体に、広い肩幅。
骨も所々ごつごつしていて、思春期の頃はこの体型がいやでいやでしょうがなかった。
かと言って、今が好きって訳ではないのだけど、
Tシャツが似合う体型で良かったとは思う。

勿論、ルックスに至ってはコンプレックスだらけで、
写真を撮るのは好きだけど、やっぱり撮られるのは苦手で、
その辺りの自分の中だけの葛藤というものが有る訳で、
今回は私のコンプレックスを前面に押し出してみることにした。

いわゆる「アー写=アーティスト写真」ぽくはないけれど、
これが私の新しいイメージ。
これが私の今の本当の姿。

もしかすると、マイナスもプラスになることがあるかもしれないし。

そんなわけで、
しばらくこのイメージで。

(素面という事はここのブログだけの情報)


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February 13, 2012

実は、近かった人


彼は私の事は知らない。

その知らせを聞いたのは、
先日旅をしていたフランスはブルゴーニュ地方に滞在していた早朝だった。
瞬時に頭の中が真っ白になった。
そして、最後に彼に会った時の光景がすぐさま頭の中に蘇ってきた。
去年の10月の終わり頃、渋谷のアップリンクで行われていた、
ケネス・アンガーの映画のトークショー。
司会は勿論、彼と、滝本誠さん。
トークショーが終わり、彼と滝本さんが丁度、外の歩道に立ってらっしゃって、
私はとてもお話がしたかったのだけど、
たまに出てくる「私の中のシャイな部分」が前面に出てしまい、
結局、後ろ髪を引かれる思いでその場を立ち去った。
あの時、一言でも話しかけていれば.......。
って、何故だかずーっとずーっと後悔していた。

彼の名前を知ったのは、90年代半ばくらいに、
TV Brosを毎週欠かさず購読していた頃だった。
連載されているライターのうちの一人だったけれど、
私が興味あるものばかりを書いていて、そのうち熟読するようになり、
そのうち彼の事を勝手に、「私の先生」だと思っていた。

とにかく、色んなカルチャーを吸収しまくっていた20代の私にとって、
いつもその先にあるのは彼の存在だった。

いつだったかもうよく憶えていないのだけれど(多分20代半ばくらい?)、
彼は福岡のイムズという所で、セミナーを主催していて、
私はすごくすごく行きたかったのだけど、
その時、土日は絶対休めない仕事をしていた為、参加する事が出来なかった。
(私の親友は参加していたのでよく情報を聞いていた)

ただ、一度だけ、そのセミナーの後半にスペシャル・ゲストとして、
アートディレクターの信藤三雄さんがお見えになった時に、
このセミナーに初めて参加出来た事の嬉しさを未だに心に深く憶えている。
多分、彼に初めてお会い出来たのはその時だった。

私が大好きなミュージシャン、アーティスト、映画監督、文化は、
全て彼から発信されたもの。
ディヴィッド・リンチ、セルジュ・ゲンズブール、スチャダラパー、藤原ヒロシ、
エトセトラエトセトラ........。

私と同年代のポップ・カルチャーを歩んできた人にとって、
彼は英雄であり憧れであり、そして先生だった。

直接お話した事は多分何回かあったと思うけれど、
きっと彼は私の事は知らない。

でも、間に人を介して、実はとてもとても近かった。
もうすこし時間があったら、きっと、彼も私の事を知っていたと思う。
何故だかそう思う。

彼のお別れ会でのヤンさんの演奏がとても優しくて素晴らしくて、
その音を聴きながら、あの日話しかけられなかった事を心に包み込んだ。






かちどき橋を渡る度、これまでもこれからも彼の事を思い出す。



「人間の死は2回ある。
一つは、肉体的な死。
もう一つは、人々の記憶から消えたとき。
 確か、メキシコの古い言い伝えに、そういう意味の言葉があったと記憶します。
 江戸アケミさん、ギムラくん、青木達之くん......そして自分の父。
 僕は彼らが天国へ行ってから、彼らから多くの事を学んだ。」
 2010年2月13日 氏のtwitterより



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